1997年、京都。世界剣道選手権を見たC.M錬士六段の中で、何かが変わった。

Way of Life 第5話『限界は、もっと遠くにある』は、C.M(錬士六段)のポートレート。撮影した道場は Budokan Zürich。ここから先は、本編の字幕から起こした本人の言葉です。見出しと並びは本編の章立てに合わせています。

剣道の苦しくて痛い瞬間が教えてくれたんです。自分の限界は思うよりずっと遠くにあると。

1997年、京都

1997年、京都の世界剣道選手権でした。7歳のとき、家族で京都を訪れて、大会のポスターを見たんです。素敵なポスターで、「ここに行きたい」と親に言いました。京都の武徳殿で、剣道を見て、気合を聞いた——「これがやりたい」と。

剣道が形づくったもの

何年もやってきたから、一言では難しいけれど。剣道と先生方から学んだことが仕事も、生き方も、形づくってきました。やるなら、きちんと、最善を尽くす。

剣道から得たものは一つじゃない。剣道が私という人間を形づくってきた。

変化

もし剣道のない人生だったら。今より自信がなくて、限界を超えられると信じられなかったと思う。剣道の苦しくて痛い瞬間が教えてくれたんです。自分の限界は思うよりずっと遠くにあると。

九千キロ先の道場で

礼法を正しく行うことにみんな、とても真剣です。ただ同時に欧州の一般の人には少し異質なものに映る。剣道を初めて見る人には気合や礼の意味がなかなか伝わらない。

なぜあんなに叫ぶのか、なぜ礼をするのか——説明が少し大変ですが。それでも欧州の剣士にはちゃんと馴染んでいるんです。

次の世代へ

剣道はやる価値がある。

道を真剣に歩むなら、人生に大きなものをもたらしてくれる。

このシリーズについて

「Way of Life」は、道を生きる人たちの短いポートレート集です。ひとりにつき、ひとつの言葉。撮影・編集は KAIDO Inc.