両親がこの道場を開いたのは1977年。セリナ・コラーはその隣で育ったが、父にとっては空手が先で、当時は子どもクラスもなかった。
Way of Life 第14話『火を絶やさない』は、セリナ・コラー(五段・Senbukan Budoschule Luzern 館長)のポートレート。撮影した道場は Senbukan Luzern。ここから先は、本編の字幕から起こした本人の言葉です。見出しと並びは本編の章立てに合わせています。
まず、愛していること。そして、内に火を持っていること。その火を燃やし続けること。そうすれば、うまくいく。
二十七歳の始まり
剣道を始めたのは27歳のときです。両親も剣道をしていて、道場で育ちました。でも子どもの頃は空手をやらされていました。
父には空手のほうが大事だったから。色々なスポーツを経て、27歳で剣道に来ました。ずっと好きだった。
でも当時、子どもクラスはなかったんです。大人になって、一人目の子を産んだあとに始めました。最初の稽古は父と一緒でした。
最初の瞬間から、好きでした。だから始めから、稽古に打ち込みました。そこからずっと、のめり込んでいったんです。
勝浦へ
剣道にあるすべての決まりごと、振る舞いの作法。それは人を育てるうえで、とても大切なもので、日本の文化から、来ているものだと思います。月に一度「勝浦稽古」をやっています。
国際武道大学で午後にやっていた稽古です。忘れないように続けているんです。2015年、世界選手権で日本へ。
その前に2週間、国際武道大学で合宿をして、あまりに良くて、すぐ戻りました。以来、通い続けています。岩切先生が私のいちばんの先生です。
稽古も、教え方も、人柄も好きです。だから教え子を連れて、勝浦へ行くんです。
1977年から続く場所
……ええ、簡単ではありません。両親がこの道場を開いたのは1977年のことです。私が継いだのは2009年。
それから大きくなり続けています。他の仕事は辞めました。いまは道場だけです。
時間のかかる仕事です。でも、お金はなんとかなるものです。書道、生け花、琴——剣道に空手も。それに座禅も、ええ、盛りだくさんです。
火を絶やさない
——難しさ、ですか?
まず、愛していること。そして、内に火を持っていること。その火を燃やし続けること。そうすれば、うまくいく。
このシリーズについて
「Way of Life」は、道を生きる人たちの短いポートレート集です。ひとりにつき、ひとつの言葉。撮影・編集は KAIDO Inc.
